みなさんは筋膜という言葉を一回はメディアなどで耳にしたことはあるのではないでしょうか?
しかし筋膜というと、筋肉の表面を覆う膜ですが、オステオパシーでいう「膜」は筋肉だけでなく、神経、血管、臓器、骨などすべての組織を包み込み、身体全体を繋ぐ接着剤のような存在です。
そして膜で包み込まれた組織と組織の間には空間が出来ます。例えば、「骨と骨の間」や「骨と筋肉の間」、「筋繊維と筋繊維の間」etcなどです。
この空間に対応するのが、中医学(東洋医学)の経絡です。
広い意味での経絡は、「筋繊維」のような身体の中の空間だけではなく、身体の外の空間にも経絡があります。その例として、身体の1番表面上にある皮膚は、汗を出すために表面に穴がいっぱいあって空間となり、ここにも経絡があります。
そしてこの空間が様々な原因によって、狭くなったり、捻れたり、詰まったり、変形したりすると、この空間を通る「気」、「血」、「水」の流れが悪くなり、身体のさまざまな機能が低下し、健康状態に異常が出ます。
では、この空間=経絡と考えますが、具体的にこの空間とは一体何なのか?ということについては後日書いてみたいと思います。
余談ですが、経絡とツボは同意語ではありません。わかりやすく言うと、経絡は電車の路線、例えると大阪環状線であり、ツボはその路線上の駅、例えると「天王寺駅」と考えてもらえればいいと思います。
要するに、ファシア(膜)が中医学の経絡と密接な関係にあると思います。
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