こんにちは!今日は腎臓の構造について西洋医学的な視点からと東洋医学的な視点から比較して書きたいと思います。まず西洋医学的な視点から。腎臓の構造と働きは
1)血液中の老廃物を取り除いて尿を生成し、体液の恒常性を維持する。
体液というのは生物の体内を満たしているもの全般を指し、尿や汗、唾液など体内外に排出される様々な液体も体液に分類されます。
2)ホルモン(エリスロポエチン、レニンなど)の産生・分泌
あくまでざっくりですが説明するとこんな感じです。
対する東洋医学では
『蔵精』・『主水』・『納気』という3つの働きがあり、
●蔵精は腎が精を貯蔵し、腎が変調すると腎精が不足し、子供では成長の遅れ、成人では性機能の減退、足腰が弱り、物忘れがひどくなるなどの症状があります。
●主水は西洋医学と同じ意味合いになります。水分の代謝を調節し、必要なものは身体に取り込み、不要なものは排出する。
●納気とは肺が大気から吸い込んだ清気を腎に納めることをいいます。納気出来なくなると肺が吸入した気が腎に下がらないため、肺への気の出入りに支障が出て、息切れや呼吸困難になります。
こうして比較してみると類似点ももちろんありますが、『納気』のような視点は東洋医学ならではの考えです。
こうしてみると、単に腰が痛いとか、疲れやすいなどの症状が原因は腎臓にあるというケースは多々あります。
当院では身体の状態を触診検査や問診等で診断し、症状を引き起こしている原因にアプローチして治療を進めていきます。
0コメント