肺のお話

今回は肺について、西洋医学と中医学(東洋医学)の概念の違いを見ていきたいと思います。
西洋医学での肺の発生は咽頭(鼻の後方から始まり、気管と食道の最上部分で終わるところ)から、肺の溝が現れ、細気管支を形成し、数100個の肺胞ができ最終的に3億個までになると言われています。
そして肺の働きは皆様ご存知の通り、空気中の酸素を体に取り入れ、いらなくなった二酸化炭素を外に出す働きをしています。
中医学の最古の医学書「黄帝内経」には、肺を「天幕」といい、地球を取り巻く大気層のような存在だと書かれています。大気層は地球にとってどういう存在かというと、地球の水や熱を外に逃げないように保温、保湿を行なっています。
太陽の熱は非常に強く、大気層がなく熱がそのまま地球に到達すると我々は火傷し、水も無くなってしまいます。そうならない為に大気層が緩衝剤として働いています。
我々の身体の中でも同じ役割をしているのが皮膚です。中医学では皮膚は特に肺と強い繋がりがあると考えており、皮膚は外からの邪気(冷熱など)から身体を守ったり、体温の一定のレベルに保つ(保温)、体内の水分の蒸発を防ぐ(保湿)などの役割があります。肺機能が弱ると、アトピー、湿疹、かゆみ、乾燥肌などの症状が多く現れます。
 
当院の治療法であるオステオパシーメカニカルリンクの触診検査の場所でも、肺の経絡と対応する場所があります。
手のひらを上にした状態で、肘を曲げた時にできる肘のシワの外側に神経があります。ここは「尺沢」というツボに対応し、ここを治療すると肺の働きを高める効果が期待出来ます。
当院のメカニカルリンクオステオパシーは症状にとらわれず、必ず触診検査を実施し、その触診検査から得られた情報をもとに、治療を進めていきます。
そして手技にて身体全体のバランスを整え、症状の改善に努めます。

すぎむら鍼灸整骨院  ~Osteopathic Therapy~

大阪府藤井寺市で鍼灸整骨院を経営しております。当院はオステオパシーという治療法で治療にあたっています。お身体の不調があればどうぞお気軽にご相談ください。