今回は心臓です。いつものように西洋医学と中医学(東洋医学)との比較です。
西洋、中医学共に血液を循環させるポンプ作用というのは間違いないです。
発生学的に、心臓は単純な筋性の筒から4つの複雑な部屋へと進化していくと言われています。
中医学では心臓を精神的な役割の大部分を占めると位置づけ、人間の身体をひとつの国とすれば、国王のようなものと表現しています。
また心は中医学では「火」に例えられています。
え????だと思いますが、これを説明するとすごく大変ですのでここは少し飲み込んで下さい(笑)
それに対して、腎は「水」に例えられています。
女性の方に多いですが更年期になると上半身が暑く、下半身がよく冷える方が多いですよね。
西洋医学ではこのような症状は単に身体の自覚症状としか考えられていないかもしれません。
中医学では心臓は陽気が強い臓器だといいます。陽気についてはまた今後詳しく説明させて頂きます。「火」が強すぎるあまり、腎の「水」が「火」を消すことが出来なくなり、また腎は精気に関係すると言われており、加齢により精気は衰えてくるので、腎が心を制御出来ない状態になります。
これを「心腎不交」といいます。ただ、心と腎の問題だけではなく、もっと身体の構造は複雑ですので、他にも必ず原因があると思われます。
当院のオステオパシーメカニカルリンクの触診検査の場所でも心臓に関係するツボと一致した所があります。手のひらを上にして、小指から手首の方に向かっていくと、手首を曲げる所に豆の形をした骨があり、その際に尺骨神経という神経があります。
ここは「神門」というツボに対応し、中医学では重要なツボとして紹介されています。このツボを手技にて治療することで心臓の働きを調整させることが期待できます。
当院のオステオパシーメカニカルリンクは腰痛や肩こりといった筋骨格系の痛みだけでなく、胃腸のトラブルなどの内科的疾患や、不定愁訴(なんとなく体調が悪いという主観的な多岐にわたる自覚症状の訴えがあるものの、検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態)などの症状にも対応させて頂いています。
必ず触診検査にて、症状にとらわれず原因にアプローチして、身体全体のバランスを整え症状の改善に努めます。
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