今回は中医学(東洋医学)の「陰」と「陽」についてお話します。
中医学の大きな特徴は人と自然を統一体として捉えることにあり、大きな統一体を宇宙と考えると、人間も自然も宇宙を構成する1つの要素になります。
人体内部の組織も1つ1つ独立しているわけではなく、連絡しあい影響しあって有機的な統一体となっています。
統一体における変化を表現するものの1つに「陰」と「陽」の概念があります。
陰に関係するワードを例にしてあげてみると、
闇、暗、夜、冬、寒い、女、地、内、etc..などがあり、
対する陽は
光、明、昼、夏、暑い、男、天、外、etc..なとが挙げられます。
陰は、暗い、冷たい、静かという性質で、
陽は、明るい、暑い、活動的という性質です。
陰と陽はどちらも変化しながら役割を交代し、陽の勢いが極まれば陽を抑制するように陰が強くなり始め、陽が弱まれば陰が強くなる、陰が極まれば陽の勢いが強くなり始めます。
例えば、夏が近づけば、体の中の陽が強くなりすぎないように発汗しやすくなり、冬が近づけば汗腺が閉じて内部のエネルギーを外に逃がさないようにして、陽が弱くなりすぎないようにします。
このようにどちらか一方(陰や陽)に偏りすぎないように、体はバランスをとっています。
しかし、短期間で気温が大きく変動したり、冷夏や暖冬のような体が予測できない異常な環境になった時には、体の陰陽の調節が間に合いません。
このような時に体は病気になります。
西洋医学では副交感神経、交感神経と表現しますね。副交感神経が「陰」に対応し、交感神経が「陽」に対応します。
当院はフランスで発祥され、解剖生理学、発生学を元に開発された「オステオパシーメカニカルリンク」という治療法を軸に行い、状況によっては中医学の概念も取り入れた鍼灸治療を行い、体のバランスを調整します。
原因がよくわからない痛みなど、何でもご相談下さい!
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